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半世紀ほど前にエルビス・プレスリーが、'Love me tender, love me sweet, never let me go'と歌う「ラブ・ミー・テンダー」が世界的に大ヒットしましたね。まだテレビはそれほど普及していませんでしたから、私たちの記憶では、ラジオから流れてくる彼の歌声だけでしたが、それこそラジオをつけさえすれば聞こえてくるといった感じでした。最近になってこれには元歌があったことを知りました。19世紀半ばにやはりアメリカでヒットしたこの「オーラ・リー」です。南北戦争の頃、兵士たちのあいだで盛んに歌われていたそうです。オーラ・リーは19世紀はじめに実在した女性で、学校の教師だったという説がありますが、兵士たちは故郷に残してきた恋人を彼女に重ね合わせたのかも知れませんね。
以下は語句の解説です。blackbird「ムクドリモドキ」(米)、'neath=beneath、willow tree「ヤナギの木」(失恋の象徴とされることがあります)、pip'd=piped、pipe「(鳥が)甲高い声でさえずる」、Aura Lee「オーラ・リー」女性の名前、rとlの音の練習に都合がいいですね。along with…「…とともに」、thee=you(目的格)、'twas=it was、spake=spoke、with sudden splendor break「ぱっと明るく輝いた」。
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