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1868年実際に起こった事件に由来します。この年、南部同盟の若い兵士Tom Dulaが恋人殺しのかどで絞首刑になりました。同情からさまざまな伝説がうまれました。その兵士は無実だったのだとか、恋敵と争っているうち誤って恋人を殺してしまったのだとか、いやいや、彼女は自分自身の恋敵に殺されたのだという説まであります。そして、1958年、キングストン・トリオ(Kingston Trio)のコーラスが世界的に大ヒットし、翌1959には映画化されました(原題:The Legend of Tom Dooley、邦題「拳銃に泣くトム・ドーリー」)。なお、Graysonとは、トムを逮捕した役人だったのが真相のようですが、上の映画では彼の恋敵として登場していました。DooleyはDulaの親しみを込めた呼び名だったようです。以下は語句の解説です。
Hang down your head「首うな垂れる」、 Poor boy「可哀想に(呼びかけ)」、you're bound to die「お前は死なねばならない」、be bound to=must「・・・しなければならない、・・・する運命にある」、また、be bound forとなると、「・・・行き」の意味があります。cf. This is the Nozomi Super Express bound for Hakata.「博多行き特急のぞみ号です」、 This time tomorrow「明日の今頃は」、Reckon where I'll be「どこにいるのだろう」、Reckon「計算する、もくろむ」=Suppose, Imagine。Hanging from・・・「吊り下げられている、絞首刑になっている」、Stabbed her with my knife「自分のナイフで彼女を刺してしまった」。
Had't na been for・・・=Had it not been for・・・=If it had not been for・・・「もし・・・がいなかったなら」、I'd have been in Tennessee=I would have been in Tennessee「テネシーに行っていたものを」、仮定法過去完了といって、過去の事実に反する仮想をする表現です。例えば、If you had not helped me, I would have failed.「もし君が助けてくれていなかったら、ぼくは失敗していただろう」のように、前半の条件節が過去完了(had+過去分詞)、後半の主節が、助動詞の過去形+have+過去分詞となります。
現在の事実に反する仮想は、仮定法過去といい、過去形を用います。
If it were not for water on the earth,=Were it not for water on the earth,=But for (Without) water on the earth, nothing could live.「もし地球上に水がなかったら、何物も生きることは出来ない」のようになります。仮定法ではよくifが省略されますが、そのときの主語と動詞の語順にはくれぐれも気をつけてください。If I were you, =Were I you, I would not do such a thing.「もしぼくが君だったら、そんなことはしないね」
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