Rocked in the Cradle of the Deep
たゆとう小舟

原詞:E. H. ウィラード・作曲:J. P. ナイト
訳詞と歌:三宅忠明/朗読:三宅将之

The Bluebells of Scotland2(duet)
スコットランドの釣鐘草その2(デュエット)

Twinkle Twinkle Little Star
きらきら星

ABC Song
ABCの歌

Aloha Oe
アロハ・オエ

School Days
小学校時代

Mollie Darling
冬の星座

My Dear Old Sunny Home
故郷の廃家

Aura Lee
オーラ・リー

Rocked in the Cradle of the Deep
たゆとう小舟

Her Bright Smile Haunts Me Still
暗路、ホトトギス

Home! Sweet Home!
埴生の宿

Turkey in the Straw(Oklahoma Mixer)
藁の中の七面鳥、オクラホマ・ミクサー

Nobody knows the trouble I've Seen
Rock-a-bye, Baby
ロッカバイ・ベイビー

I've Been Working on the Railroad
線路は続くよどこまでも

Shenandoah
シェナンドー

When the Saints Go Marching in
聖者の行進

Dreaming of Home and Mother
旅愁

Solomon Grundy
ソロモン・グランディー

Peter, Peter, Pumpkin-Eater
ピーターピーターカボチャ食い

The Farmer in the Dell
谷間の農夫

The Last Rose of Summer
庭の千草

Flee as a Bird
追憶

Believe Me
春の日の花と輝く

Tom Dooley
トム・ドゥーリー

Oh, Bury Me Not on the Lone Prairie
寂しい荒野に埋めないでくれ、駅馬車

Swing Low, Sweet Chariot
スゥィング・ロー

Scotland the Brave
勇敢なるスコットランド

Loch Lomond
ロッホ・ローモンド

Jeanie with the Light Brown Hair
金髪のジェニー

Go Tell Aunt Rhodie
むすんでひらいて

Eensy Weensy Spider
ちっちゃなクモさん

Greensleeves
グリーン・スリーヴズ

Did You Ever See a Lassie?
女の子見たかい?

My Bonnie
マイ・ボニー

The Bear Song
森のクマさん

Old MacDonald Had a Farm, E-I-E-I-O
愉快な牧場

Grandfather's Clock
おじいさんの時計

We Wish You a Merry Christmas
クリスマスおめでとう

O Christmas Tree
もみの木

Joy to the World
もろびとこぞりて

Jingle Bells
ジングルベル

Holy Night
きよしこの夜

Amazing Grace
アメージング・グレース

Beautiful Dreamer
夢路より

Goin' home
家路、遠き山に陽は落ちて

Nelly Bly
ネリー・ブライ

Home on the Range
峠の我が家

Danny Boy
ダニー・ボーイ

Londonderry Air
ロンドンデリーの歌

Long, Long Ago
久しき昔

My Old Kentucky Home
ケンタッキーの我が家

Carry Me Back to Old Virginny
懐かしのヴァージニア

The Red River Valley
赤い河の谷間

Humpty Dumpty
ハンプティー・ダンプティー

Annie Laurie
アニー・ローリー

The Bluebells of Scotland
スコットランドの釣鐘草

Massa's in de Cold, Cold Ground
主人は冷たい土の中

Under the Spreading Chestnut Tree
大きな栗の木の下で

Old Folks at Home
故郷の人々

Oh, Susanna
おースザンナ

Head, Shoulders, Knees and Toes
頭 肩 ひざ つま先

Old Black Joe
オールド・ブラック・ジョー

Are You Sleeping?
まだ眠ってるの?

My Darling Clementine
いとしのクレメンタイン

John Brown's body
ジョン・ブラウンの歌

Row Row Row Your Boat
こげこげ お舟

The Golden Rule
灯台守、旅泊、助け舟

London Bridge
ロンドン橋が落っこちる

When It's Lamplighting Time in the Valley
谷間の灯火

What a Friend We Have in Jesus
星の界

Hush Little Baby
お眠り赤ちゃん

Comin' Thro' the Rye
故郷の空

Auld Lang Syne
蛍の光

Mary Had a Little Lamb
メアリさんのヒツジ

Ten Little Indian Boys
十人のちっちゃなインディアンの子

英語習得の4つのステップとみやけ理論
♪Tell Me Why
♪The Three Bells
♪Davy Crockett
♪Oh Burry Me Not
♪Come,Come,Everybody
♪Rock-a-bye,Bad
♪School Days
まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

たゆとう小舟 1909


訳詞:近藤朔風


たゆとう小舟に 霊能(みちから)たよりて
波の上(え)うらうら 入らばや眠りに
み恵みあまねし まもらせ給(たま)わめ
安らかに眠らな たゆとう小舟に
安らかに眠らな たゆとう小舟に


夜嵐吹くとも 知らずよ愁いは
荒波逆巻き この身は沈むも
久遠(とわ)なる生命は 神こそ給わね
安らかに眠らな たゆとう小舟に
安らかに眠らな たゆとう小舟に


近藤朔風の「たゆとう小舟」は、明治42(1909)年に『名曲新集』に載りました。私は中学の音楽で習いましたが、難しい歌だなという印象でした。原詞を書いたのはアメリカ人の教師で学校経営者のエマ・ハート・ウィラード(Emma Hart Willard、1787−1870)という女性ですが、1831年、ヨーロッパからアメリカに帰国の途中、大西洋上で書いたといわれています。当時のことですから、木造の帆船ですね。台風やハリケーン(大西洋)の発生状況も進路も分らぬ時代ですから、船客にとって暴風に出会うということは、大変な衝撃と不安にさいなまれる出来事でした。当然死を覚悟しなければならなかったでしょう。すがるものといえば、神のみです。以前に紹介した「アメージング・グレース」(Amazing Grace)を作詞したジョン・ニュートンも奴隷船の船長をしていたとき、難船し神に祈りました。祈りが通じて救われたと思った彼は、回心して聖職者になりましたね。この主人公もきっと神に祈りながら、この詩を書いたことでしょう。
朔風の訳詞は大分雰囲気こそ違いますが、作者の思いは十分伝わってきます。語学の天才であった朔風の面目躍如といったところです。曲をつけたのはイギリス人のジョセフ・P. ナイト(Joseph P. Knight,1812-1887)ですが、歌詞が書かれた数年後のことです。これが機縁となって、ナイトはしばらくウィラード女史の経営する学校で音楽教師を勤めたそうです。以下は語句の解説です。
Rocked in the cradle of the deep「海原に浮かぶ揺りかごに揺られて」、神にとっては大きな船も小さな揺りかごも同じ、というわけです。I lay me down=I lie down、lie(自動詞)とlay(他動詞)それぞれの用法と活用に注意。なお、I lay me down in peace to sleepは聖書(旧約)からの引用です。Secure「安心して」、slight「軽んじる、ないがしろにする」、call「(救いを求めて)呼ぶ声」、mark「気に留める」、in the dead of night「真夜中に」、trackless「境目のない」、The star-bespangled heavenly scroll「星を散りばめた天の絵巻き物」、I feel thy wondrous power to save From perils of the stormy wave「嵐の海の危険から救う驚くべき神の力を感じる」とは、航海中に嵐に遭っても、神を信じてこの身を委ねようと言っているわけです。such the trust that still is mine「私はなおも固く信じている」、the tempest's fie'ry breath「嵐の猛威」、 Rouse me from sleep to wreck and death「眠りから覚まし、難船と死に導く」、In ocean cave「大洋の祠(ほこら)、片隅」、The germ of immortality「不滅の兆し」。