Peter, Peter, Pumpkin-Eater
ピーターピーターカボチャ食い

イギリス伝承童謡
訳詞と歌:三宅忠明/朗読:三宅将之


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まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

 イギリスの伝承童謡、マザーグースの唄ですが、内容的には恐ろしいというか、大変深刻なものを含んでいます。カボチャの好きなピーターは、おかみさんをkeepすることが出来なくて、カボチャの殻に閉じ込めて、そこでやっとkeepすることが出来た、といっています。さて、このkeepですが、辞書をひくと「保持する」「守る」「飼う」などの意味が出てきます。おおもとの意味は「自分のものとしてとっておく」ということです。30年ほど前にアメリカに滞在したとき、ある中年男性が、半分冗談にですが、「私は少なくとも日に3回は家内にキスするんだよ」I kiss my wife at least three times a day)と言うのを聞きました。続けて、to keep herと言って、片目をつむってみせたのです。ちょうどその年、アメリカで離婚率が5割を超えたというのでずいぶん話題になっていました。数年後、風の便りで、彼も奥さんと別れたと聞きました。夫婦がお互いをkeepするって大変なんだな、と実感したものです。
 次に、カボチャの殻ですが、もちろんことばどおりに取ってはいけません。何を象徴しているか、よく考えてください。ひとつヒントを申しあげますと、かつてスコットランドで気ままな奥さんを殺して壁の中に塗りこむという猟奇事件が起こりました。この唄はそれを歌ったものだという説があります。2番で突如別のおかみさんが登場するのは不自然だという意見もありますが、上に述べた意味から考えると至極当然ですね。アメリカの小説家エドガー・アラン・ポーは、やはりこの事件をヒントに「黒猫」という名作を残しています。
 Peter learned to read and spell. spell=write、次の行のwellと韻を踏むためです。ピーターは読み書きを覚えてから人を愛せるようになります。奥さんに限らず、本当に人を愛するためには教養が不可欠だといっているのです。意味深長です。同時に、人生の真理ですね。