O Christmas Tree
もみの木

ドイツ民謡/訳詞と歌:三宅忠明/朗読:三宅将之


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まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

 ドイツ民謡ですが、日本では中山知子訳詞の『もみの木』がよく歌われます。これ以外にも「赤旗の歌」「メーデーの歌」など多数の替え歌が知られています。この歌にまつわる悲しくも感動的な話をひとつご紹介しましょう。映画にもなった実話です。時は1914年、これは第一次世界大戦が始まった年です。この年の12月24日、フランスの原野でドイツ軍とイギリス軍がそれぞれ数十メートルしか離れていない塹壕で対峙し、激しい銃撃戦を展開していました。そのうちクリスマス・イヴの夜も更け、一瞬の静寂が訪れたときのことです。ふと耳を澄ますと、ドイツ軍の陣地から小さな歌声が聞こえてきます。「シュティレナハット、ハイレゲナハット」(ドイツ語に「よるきよしこのよる」)を誰かが歌っているのです。イギリス軍の兵士のひとりが「サイレントナイト、ホーリーナイト」を英語で歌い始めました。最初はそれぞれひとりずつでしたが、そのうち両軍ともふたり、さんにん、と加わりやがてドイツ語・英語の二重大合唱となりました。この歌が終わり、ドイツ陣営から流れて来たのがこの「もみの木」だったのです。これをきっかけに英独両軍のクリスマスの歌の交歓会になりました。そのうち夜が白み、クリスマスの夜が明けました。すると、両軍の陣地からそれぞれの言葉で「クリスマスおめでとう!」と書かれたプラカードが高々と掲げられました。兵士たちは次々に塹壕を出て、敵軍の陣地に歩み寄ります。もちろん発砲する者などひとりもいません。このとき、両軍の司令官は兵士たちを塹壕に呼び戻します。「諸君は戦争をしに来ているのだ。クリスマスを祝うためにじゃあない!」と。ふたたび銃撃戦が始まりました。その結果両軍の兵士のほとんどが戦死したと伝えられています。悲しいはなしですが、歌のもつ大きな効果を物語るものですね。下の訳を見てくだされば、今回は語句の解説はほとんど不要ですね。ただ、クリスマスツリーを擬人化して、「お前」と呼びかけていることに注意してください。日本語でも時には聞くことがありますが、英語の方がはるかに頻度が高いようです。fade「色あせる」、bloom「光り輝く」、How oft…the sight gives us delight!と続く感嘆文です。at Christmas-tide 「クリスマスの時期に」。