My Darling Clementine
いとしのクレメンタイン

アメリカ民謡/訳詞:三宅忠明


Warning: include(/home/eigouta-com/public_html/m_leftmenu.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/alko/eigouta.com/public_html/2006/06/my_darling_clementine.php on line 70

Warning: include(): Failed opening '/home/eigouta-com/public_html/m_leftmenu.php' for inclusion (include_path='.:/opt/php-7.4.33-2/data/pear') in /home/alko/eigouta.com/public_html/2006/06/my_darling_clementine.php on line 70
まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

 日本でも「雪山賛歌」としてよく歌われました。南極越冬隊長であった西堀栄三郎氏の作詞です。もと歌はアメリカ民謡ですが、一躍有名になったきっかけは、1947年、ジョン・フォード監督、ヘンリー・フォンダ、ヴィクター・マチュア主演の西部劇映画『荒野の決闘』の題名兼テーマソングになったことです。アリゾナ州にTombstone という町が今でもあります。『墓石』という意味ですが、こういったのが平気で地名になる。一種のアメリカ式ユーモアでしょうか。それはさておき、この町でかつて有名な出来事がありました。1881年のことです。名保安官ワイアット・アープとクラントンというならず者一家が「OK牧場」というところで決闘をしたのです。映画は上の歌の内容とは大違いで、アープはけな気なクレメンインの住む町を少しでもよくするため、ならずもの父子を倒したあと、彼女に別れを告げて去って行きます。
「クレメンタイン、いい名前だ」(Mam, I sure like that name; Clementine)が最後の台詞です。
 原詩の方は、アヒルの子に水を飲ませに行ったクレメンタインが、川に転落し溺れているのを見殺しにした自分が、その妹にキスして彼女を忘れた、というとんでもない内容になっています。少し語句の注釈を記しておきましょう。
 Cavern「洞窟」canyon「(大きな)峡谷」Excavating for a mine「鉱山を掘りながら」Dwelt「住んでいた」miner「鉱夫」forty-niner「49歳のひと」という意味と「1849年に金鉱が発見され、それを目指して西部に行ったひと」という意味もあります。number nine.の靴といえば超特大で、店には売ってないから、ふたのないHerringニシンの箱をSandalsにして足につっかけていた、といっています。Ducklings「アヒルの子」を毎朝川に連れてゆくのか日課だったクレメンタインは」Stabbed her toe upon a splinter,「木の切り株につま先を引っ掛けて」foaming brine.「泡立つ深み」に転落してしまいます。Ruby lips「赤い唇」が細かいbubbles「あぶく」を吹き出しているのに、泳げない私はクレメンタインを見殺しにしてしまいます。丘の中腹のchurch yard「墓地」でクレメンタインはpossies=poppies「ケシ」に囲まれたバラの, Fertilized「肥料となって」いるのです。
 これで、歌詞の意味がよくお分かりになったと思いますが、一見とてもふざけた内容になっています。悲しみも苦しみも極限に達すると、笑いでしかそれに耐えることは出来ないのです。欧米のユーモア感覚(sense of humour) はそんなところから生まれました。一種の悲しみ表現ですね。日本のものとはずいぶん違います。こういった背景文化の相違に気を配ることも、英語習得のコツですよ。
 では、最後に日本語訳をつけておきます。

 
     いとしのクレメンタイン (訳:三宅忠明)

     
     渓谷の洞窟に、鉱脈を掘りながら、
     49歳の鉱夫とその娘クレメンタインが住んでいた。

      
        繰り返し
        ぼくのいとしい、いとしいクレメンタイン、
        お前は、永遠に逝ってしまったんだね!

     
     妖精のように身軽なのに、靴は特大、ナンバーナイン、
     ふたのないニシンの箱が、サンダル代わり。

     
     毎朝9時にアヒルを連れて、水を飲ませに近くの川に、
     木の切り株に、つま先引っ掛けて、渦巻く淵に真っ逆さま。

     
     赤い唇が水面に浮かび、細かい泡を吹き上げるのを見ても、
     ぼくは泳げないから、クレメンタインを見殺した。

     
     丘の中腹にある教会墓地に花が咲き、
     ケシに混じるバラの肥料になったクレメンタイン!

     
     悲しいよ、悲しいよ、ぼくのクレメンタイン、
     でもその妹にキスして、クレメンタインを忘れたよ!