|
|
|
「藁の中の七面鳥」ないし「オクラホマ・ミクサー」として、メロディーを聞いたことのない人はいないでしょう。あるいは、中学高校時代にもっとも人気のあったフォークダンスの曲と言った方が、分かりやすいかも知れませんね。しかし、歌詞つきで歌われることはあまりないようです。さらに、不思議なのは、アメリカ曲であることに間違いはないようですが、フォークダンスの曲として用いられることはまったくないこと、題名になっているオクラホマ州でさえも誰も知らないということです。従がって、ダンス曲として定着したのはどうも日本だけのようです。外国のものだけど、本家本元にはないものといえば、「ラーメン」みたいなものでしょうか。起源に関する説や歌詞にはさまざまなヴァリアントがあるようです。詳しくは、櫻井雅人「藁の中の七面鳥の系譜」(その1)(その2)『一橋論叢』Vol.126. No.3, 224-241, 2001. Vol.127. No.3, 263-276. 2002. を参照してください。ここに取り上げた歌詞は、数多いヴァージョンの中のひとつですが、他のものと同様、内容は意味があるようでない、いわばナンセンスものです。
では、少しだけ語句の解説をしておきます。a-goin'=going、team「(馬車を引く)一組の馬」、leader「先頭の馬」says=say、day-day「ドウドウ(馬に対する掛け声)」、tongue「舌=前に突き出たもの=馬車の長柄(ここでは馬の一団)」、’em=them、Roll「転がす」、twist「捻じる」、A high tuck a-haw「元気のよい掛け声」、hit 'em up a tune called Turkey in the Straw「藁の中の七面鳥の音楽で元気づけてやれ」、Instead of「…の代わりに」、mother-in-law「義理の母、姑、奥さんのお母さん」。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|