Nobody knows the trouble I've Seen

アメリカ・黒人霊歌
訳詞と歌:三宅忠明/朗読:三宅将之


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まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

有名な黒人霊歌のひとつです。「わが悩み知り給う、主こそわが神」で始まる津川主一の訳詞はよく知られていますね。黒人たちにとって、過酷な重労働があるだけの奴隷制度の時代から歌われていた、と考えられていますが、記録が現れるのは1865年、現在よく知られている版は、1874年、Hampton and Its Studentsに収録されたもののようですから、南北戦争以後です。生きている意義も見出せない彼らにとっての救いはまさに聖書だけなのだ、という教えは主に北部の反奴隷制運動家(白人)によって広められたという説もあります。いずれにせよ、この教えに忠実に従がったアフリカ系アメリカ人は、ある意味でもっとも敬虔なクリスチャンかも知れませんね。
Nobody knows the trouble I've seen「私が味わってきた悩みをだれも知らない」、バージョンによってはI've seenがI seeになっています。現在完了を使うと「今までずっと見てきた」と、継続の意味が加わりますから、意味もずっと強くなりますね。but=except「・・・を除いて」、ですから「イエスだけが知っている」の意味です。Glory hallelujah!「万歳!」「栄えあれ!」、祈りのことばです。Sometimes I'm up, sometimes I'm down「時には嬉しく、時には悲しい」、upは「高い」「嬉しい」「強い」、downは「低い」「悲しい」「弱い」、のように、ある種精神的な対照をなしています。Oh, yes, Lord!「そうです、主よ!」、Sometimes I'm almost to the ground「時にはどん底近くに落ちます」、天から見れば地面はどん底です。2行前のI'm downから続きます。