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マザー・グースの唄の中でも特に有名なもののひとつです。ハンプティー・ダンプティーとは何者なのか、とよく尋ねられますが、Hump, Dump, には「(こぶのような)丸いもの」「ずんぐりしたもの」というイメージがあり、そこから「タマゴ(おじさん)(にんげん)」という概念が定着してきたようです。さらに多くの絵本作家、挿絵画家たちが、タマゴそのものといった絵を描いてきました。タマゴということになれば、一度壊れたらけっしてもとには戻らない、というイメージにつながります。最高の権力者である王様が、すべての馬すべての兵士を使っても、もとに戻せない、つまり、何か取り返しのつかないことをしてしまった、あるいは、そうなってしまったたとえに使われます。現物は見ていませんが、かつてイギリスの経済状態が破綻寸前になったとき、All the king’s horses and all the king’s men, Cannot put it together again. という見出しが新聞で使われたそうです。おおいにありそうなことですね。イギリスの人たちにとっては、この見出しを見ただけでことの深刻さが瞬時に分かるのですが、同時にこの記者のユーモアのセンスによって救われてもいるのです。
英語については、2行目のhad が面白いですね。have=「持つ」だけではありませんよ。「大きな落下を持った」となどという日本語はありませんね。ここでは、「ドサッと落ちた」くらいな意味です。他にもさまざまな用法がありますから、これを機に一度辞書でまとめてみられたらいかがでしょうか。
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