Londonderry Air
ロンドンデリーの歌

アイルランド古謡/訳詞:三宅忠明


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まず、きいてみよう→
そして、よんでみよう!→

よくきいて
発音をまねしてみよう!!

うたうためにはまず聞き取ることが大事です。
なんども聞いて英語のリズムを覚えましょう!
耳でおぼえよう!

 アイルランドに伝わる古い民謡ですが、そのメロディーの美しさから、世界中でさまざまな歌詞が作られてきました。一説には、公式に認められたものだけでも100種を越えるといわれています。その中で恐らくもっとも古く有名なのがこの「ロンドンデリーの歌」でしょう。それにしても、見込みのない恋とはこれほど悲しく切ないものなのか、と思わせる歌詞ですね。哀愁を帯びたメロディーにマッチするのかも知れませんが、アイルランドの人々の共感を呼ぶ部分も多いようです。
 なかなか難しい歌詞ですから少し詳しく解説しておきましょう。your silken bosom「絹のような胸、とは白く柔らかい乳房」、as that does now「今まさにきみの胸に乗っかっているその花びらのように」、doesは代動詞といって前出の動詞の重複をさけるために使われます。would I were a little burnish’d apple「(さもなければ)きれいなリンゴの実になりたい」、wouldは1行目と同じく(実現不可能な)願望を表わします。pluck「(果物などを)もぐ」、gliding by so cold「(滑空するようにさっそうと)やって来るとき」、coldは天候よりもむしろ彼女のよそよそしい様子です。griding以下のような表現を分詞構文といいます。robe of lawn「リンネルの上着」、dapple「まだら模様を作る」、appleとの韻に注意してください。spun, spin「紡ぐ」の過去分詞形です。Yea would to God I were among the roses「そうだ、バラの木の一本になりたいのだ」、wouldは前出のものと同じです。float between「間を通り抜ける」、would I were growing,A happy daisy 「うれしいヒナギクになりたい」、wouldは前出。growは補語(daisy)を従がえますから自動詞です。要注意ですよ。That so your silver foot might press me going「きみの白い足に踏まれるように」、目的を表わすthatsoが入れ替わっています。even unto death「たとえ死にいたるとも」、切なさの極めつけですね。
なお、下の訳は文字どおりの直訳ですから歌えません。お断りしておきますよ。


『ロンドンデリーの歌』 (アイルランド古謡、三宅忠明・訳)


ああ、ぼくは柔らかいリンゴの花びらになりたい、
ねじれた枝から離れ、きみの白い胸に舞い降りて、
そこに横たわり、気を失ってしまいたい。
今、きみの白い胸にあるその花びらのように。
さもなければ、小さな輝くリンゴの実になって、
よそよそしくやって来るきみにもがれたい。
日光と日陰がきみのリンネルの衣服を引き立たせ、
きみの髪を金色に織りあげるのだ。


さもなければ、あのバラの木の一本になって、
きみが通り抜けるとき、身をかがめてキスしたい。
一番下の枝についた蕾が開き、
女王様のようなきみに触れるのだ。
いや、きみがどうしても愛してくれないなら、
庭の小道に咲く小さなヒナギクとなり、
通り過ぎるきみのその白い足に踏まれたい、
そしてそのまま死んでしまってもいい。